ちなみに広場について書いてます。

広場について綴るブログです。

日本人は実は広場を欲しているのかもしれない。

さあ昨日に引き続き、広場が日本に出来なかった理由。

にいこうかと思ったんですけど、ちょっと脱線。

 

googleの予測変換が表す日本の人の気持ち

昨日のエントリを書いている時点で、

本だけだといまいちよくわかんないなぁ、と思った私は現代人らしく、

グーグル先生にお伺いをたてたんです。

「広場が無い理由」って入れようと思って、

広場が…ってところまで入力したら、サジェスト機能で出てきた中の一つに、

 

 

 

「日本 広場がない」

 

 

Wow!!わお!!Wow!!

 

 

ってことはよ、つまりはよ、日本人のある程度の人が

「日本には広場が無いなぁ〜、」って思ってて、

でそう思うってことは、根底では、

「広場日本にもあった方が良いなぁ〜」

って思ってるってことですよね?!よね?!

 

ちなみに、「日本 広場がない」の検索結果の1ページ目はこんな。

f:id:cheelee:20150321075026p:plain

どうですか。なんかこのまま

このブログのエントリに使えそうなタイトルばっかり。

みんな実は広場欲しかったのね…!とか賛同を得たような気がして、

嬉しくなってしまいました。

 

広場が日本に出来なかった理由1〜自庭を持つか持たないか〜

 さて今日は、なんで広場が日本に出来なかったか、っていう理由を

同じくこちらの本から読み解いていきたいと思います。

イタリア 都市と建築を読む (講談社プラスアルファ文庫)

イタリア 都市と建築を読む (講談社プラスアルファ文庫)

 

 

できなかった理由:日本とヨーロッパの町のつくりが違う

このようなヨーロッパの広場に対して、

 

われわれ日本人は一種の憧憬(しょうけい)をもつが

 

そもそも都市の機能とその中での住まい方そのものが、

 

ヨーロッパと日本とでは大きく違っていたことを見落としてはならない。

 

 

自分の町家の中に坪庭や裏庭を取り込み、落ち着いた環境を

 

各家族が持つ日本の古い町では、広場という都市の

 

公共空間は不必要だった。

 

それは、家を中心とした地縁社会を支えるに

 

ふさわしい住まい方だったともいえる。

 

このような都市構造の為、わが国では、

 

住民の社会的活動が生まれる契機を見出だすのは難しかった。

f:id:cheelee:20150320154032j:plain

 (日本の古い街並)

 

f:id:cheelee:20150320153802j:plain

 (江戸の賑わい)

 

 

 

一方、城壁で限定された領域の中にぎっしり住むヨーロッパの町では、

 

貴族の邸宅を除けば各家々には庭らしきものをとらず、

 

空き地を公共スペースとしての広場に集中させるから、

 

日光浴にも、夕涼みにも、市民は広場へ出ざるをえない。

 

 (建物がぎっしり詰まったヴェネツィア

 

そこから必然的に人との出会いが生じ、個と個のぶつかり合いを通じて、

 

会話の妙、共通のルール、他者を尊重する態度、

 

あるいは政治的センスなどの集合的生活に

 

必要なものが形成されることになった。

 

広場には、あるとあらゆる世代の住民が集ってくるから、

 

子どもにとっては社会教育の場でもあった。

 

若いカップルの散歩を見て恋の仕方を自然のうちに身につけ、

 

老人から町の歴史について教わりながら、

 

人々の間で彼らは成長していくのである。

 

 

 なぜ賑わいを受け止める場が、一つの形態として出来上がらなかったか。

広場的な賑わいは、生活していたら必ず出て来るものだから、

日本にもなかった訳じゃないと思うんだけど、

(上の写真の江戸時代の道の賑わいなんて言うのは、

ちゃんと広場っぽいと思うんだけどね)

その賑わいを受け止める機能を持つ場所をちゃんと一つの形態として

作り上げなかったのはなんでだろうなぁ…

 

とおもって考えたこと。

 

何となくだけど、日本古来の良くて素晴らしいもののイメージって、

静謐(せいひつ)とか陰影礼賛(いんえいらいさん)とか

茶道だとか、華道だとか、武士道だとか、

こう、背筋がすっと伸ばされちゃうようなイメージがありますけど、

f:id:cheelee:20150320160712j:plain

(こういうね。素敵ですけどね。背筋が伸びそうです。)

 

こういう考え方やイメージが、ポリティカルにコレクトだと思われてたから

広場で行われるような享楽的なことは、

(実は結構楽しいんだけど、)ダメなものごと、って

思われてたんじゃないかなぁ…とか。

あくまでもサブ、けして本流じゃない行い、みたいな。

まあそもそも、市井の人の毎日の緩やかな賑わいなんて、

名前をつけたくても、つけられないだろうけど…。

とにかく、きちんと「〜道」って名付けられないような事柄に

公の場所なんて与える発想がそもそもなかった…みたいな感じだったのでは…。

 

 

 

広場が日本に出来なかったっていう理由は、調べていくと

諸説あって結構面白いので、もうちょっと調べてみます!

 

個人的な広場との思い出の話を聞こう〜陣内秀信さん編〜

 よし、シリーズ化決定。

こちら、イタリアの都市・建築史研究の第一人者の方でございます、

陣内秀信さんの本から。(またしても勝手に名前をだしてしまいました)

イタリア 都市と建築を読む (講談社プラスアルファ文庫)

イタリア 都市と建築を読む (講談社プラスアルファ文庫)

 

 こちらは、主に、イタリアの北部ヴェネツィア

中部ボローニャ、南部チステルニーノについて書かれた本です。

 

 

気軽に立ち話の輪ができる生活広場

 

ヴェネツィアの)数多い住宅地区の広場の中で、人が好んで集まるのは、

 

カンポ・サンタ・マルゲリータ(campo S. Margherita)

 

f:id:cheelee:20150320134624p:plain

(写真はカンポ・サンタ・マルゲリータ

カンポ・サンタ・マリア・フォルモーザ(campo S. Maria Formosa)

 

カンポ・サント・ステファノ(campo S. Stefano)である。

 

これらの広場には、一年の半分近くの間、カフェのテーブルが並び、

 

夏は日除けのパラソルがいろどりを添える。

 

こうして町のどこに住む人も、歩いて簡単に居心地のいいカフェに着ける。

 

年金生活に入った老人たち、授業をエスケープした学生たち、

 

家事から解放された子ども連れの女性たちが、

 

自分の好みに合ったカフェの戸外に並んだ椅子に陣取り、

 

一杯のコーヒーでのんびりと時を過ごすのである。

 

車の排気ガスも騒音もない広場には、子どもたちのにぎやかな歓声だけが

 

響き渡っている。

 

 

もちろん私も、うっとうしい下宿の部屋から本を小脇に抱えて抜け出し、

 

すぐ近くのサンタ・マルゲリータ広場のお決まりのカフェへ

 

足を運んでは、このヴェネツィアならではの最高のぜいたくに

 

身を任せたものである。

 

 

 

 

しかし、このような日頃にぎわいを見せる戸外の場所も、

 

長く厳しい冬の間はまったく様相を変える。

 

広場からは人の姿が消え、運河の水は色彩を失い、

 

石造りの街全体が霧の中にひっそりと身を沈める。

 

 

 

 

それだけに、人々の春を迎える喜びには想像を絶するものがある。

 

待ちに待った太陽が姿を見せると、広場という広場には、

 

子ども連れの母親がいっせいに飛び出す。

 

こうして、町には一気に生命感がよみがえるのだ。

 

3月初旬のある日、陽光のまばゆいザッテレの岸辺で目にした

 

はしゃぎ回る子どもたちの姿は、今も忘れることはできない。

 

 

 

初めてイタリア旅行でヴェネツィアに行ったのは、

ちょうど冬が終わる3月の初旬で、

旅行の最初の一週間を一緒に廻っていた友達と別れたばかりの時。

(友達は他の国を巡ることにしていたのでした。)

 

友達と別れて、まさに独り旅になって、ちょうど不安なところに、

ヴェネツィアについた日はちょうど雨がしとしとと降っていて、

ちょうど上の写真のように寂しい雰囲気の上に、雨でだんだんスニーカーが濡れてきて、

運河を走るヴァポレットに乗ってみたものの、ヴァポレットにも

水たまりがあって、スニーカーの中の靴下までびしょぬれになって、

泣きたくなった、というか泣いてた思い出もあります。

懐かしいですね。

 

 

村上春樹が冬のヴェネツィアもいいもんだ、とおっしゃってましたけど、

www.welluneednt.com

確かに落ち着いてみれば、冬のヴェネツィアもよさそうですね。

一人旅には寒そうな場所ですけども…。

 

うん、なんかヴェネツィアに行きたくなっただけのエントリでしたね。うん。 

 

公共R不動産のなかからいくつかご紹介。

公共R不動産の衝撃がさめやらぬまま、こんにちは。

という訳で、もう今日は、さめやらぬまま

公共R不動産の中にあった、これはよいよね!!!

っていう事例を取り上げて行きたいと思います。

 

上野公園の緑を堪能

スターバックス・PARK SIDE CAFE

f:id:cheelee:20150319055332j:plain

 

所在地: 東京都台東区上野公園8−22
交通: JR京浜東北線、JR山手線 上野駅公園口より徒歩7分

なぜ今までなかったのだろうか。

上野駅から上野動物園へ向かう途中の大きな広場に面して建てられた2つのオープンカフェ。2012年の春にオープンした「スターバックス」と「PARK SIDE CAFE」。公園の大きな木に囲まれたカフェは、どちらも深いの軒の下にテーブルが設けられ、公園の緑を楽しみながらゆったりとくつろげる空間になっています。なぜ今までなかったのだろう、と疑問に思ってしまうが、これも規制緩和によって生まれた景色の1つ。

 

オープンカフェができるまで。

上野恩賜公園は、東京都建設局が直営で管理している公園。平成21年に策定された「上野恩賜公園再生基本計画」にオープンカフェの設置が盛り込まれ、都によって整備が進められてきました。都市公園法では、公園以外の用途で使用することができないことになっています。公園以外の用途とは、と疑問に思う人もいるかもしれないですが、誰もが気持ちよく使えるために制定当時に考えられたこと。しかし、今の時代に公園にオープンカフェがあることが、気持ちよく利用することに必要な施設と考えられないだろうか。それによって規制緩和が行われています。今回の場合、都が建物を建設し、建物の指定管理を民間事業者が担う。その民間事業者がオープンカフェのテナントを誘致し、運営を行っています。テナントはカフェでの収益を民間事業者を通して、東京都へと還元していく。実は、あの風景はこのようなスキームでつくりだされています。

f:id:cheelee:20150319055340j:plain

(写真は公共R不動産からお借りしました。)

 

 なんかこれはもう、このブログで語ってることとほぼおんなじなので、

もうまよわずいいね!しちゃう。どうですか、

このスタバに座っている人たちののんびり感。

人生なんて、天気の良い日にぶらぶら散歩して、美味しいごはんを食べて

ゆっくりと風呂にでも入れば、それで充分じゃないだろうか? by ニートの歩き方/pha

 って言葉を最近読んだのですが、ここに座って

コーヒーと甘いもの食べてれば、人生のいくつかの難しいものごとも

まあなんとか乗り越えられそうだな、っていう心地を

与えてくれるんじゃないでしょうか。

 

 

 

 

次はこちら。

環境配慮型リノベーション

ナチュラル・キャピタル・センター

f:id:cheelee:20150319061544j:plain

所在地: Portland, U.S.
面積: 約6,500 ㎡(床面積)

ポートランドがポートだった頃

ナチュラル・キャピタル・センター(通称エコトラストビル)は、環境に対する意識の高いポートランド市民のシンボル的な存在。パールディストリクトというお洒落なエリアに建っていますが、ここは「ポート」ランドが、その名の通り港として物流拠点だった頃の赤煉瓦倉庫群。

エコトラストビルは、そのうちのひとつ、築100年以上の倉庫をアメリカの環境NPOエコトラストが買い上げ、再生したものです。環境団体が、森や山でなく、なぜ倉庫を?しかも、工業エリアで?と、一時は物議をかもしたそうですが、結果を見れば誰もが納得。環境配慮の行き届いたモデルビルとして生まれ変わったのでした。

環境配慮はハードだけじゃない

まずテナント構成に意志を感じます。一階にはパタゴニアの店舗と地場産野菜を使ったオーガニックのピザ屋さん。上層階には環境保護のためのコミュニティーバンク、ポートランド市の持続的開発局、そしてエコ・トラストのオフィスと、環境系のテナントがずらり。しかも官・民・営利・非営利のミックスというところもポートランド的。1階の吹き抜け部分ではピザをほうばりながらセクターを超えて活発に意見交換。これぞリアル・ソーシャル・ネットワークがここにあります。

建物も、リノベーションの段階で徹底的にゴミを出さず、使えるものはつかって、98%再利用したとか。また、内装には極力木材を、しかも2/3はFSC認証を取得しているものを使用。屋上にはエコルーフ、駐車場周りにはバイオ・スウェルといって、雨水が敷地内を通過する間に95%は濾過されるシステムを採用。また、一階のピザ釜の熱で建物全体を温めたりと、いちいち「できたらいいな」が、できている。

リノベーションに哲学が加わると、こうなるんですね。

ここまで徹底した環境配慮リノベの実験、誰か、日本でも一緒にやりませんかー!!

 

f:id:cheelee:20150319061554j:plain

 

 うん、なんかこれは、公共R不動産さんが

こういうのやりたいんじゃないかなって思って、選んでみた(笑)

最後の「一緒にやりませんかー!」っていうところに本気を感じた。

 

私はあまり環境について詳しい人じゃなくて、

なんとなくそっちのほうがやっぱりいいんじゃない、くらいの人で、

(すみません…汗)

でもきっと環境大事なんだよなぁ…。

そして出来上がっている建物がこうおしゃれさんだから

シンボルにもなれる訳なんでしょうね。

 

しかも官・民・営利・非営利のミックスというところもポートランド的。 

こういうところ、ちょっと良いよね。真似したいよね。

 

というのをまとめてたところで、

公共空間に本気だしてる馬場さんから新しい本が出るようです!

宣伝じゃないけど、楽しみ〜。 

PUBLIC DESIGN 新しい公共空間のつくりかた

PUBLIC DESIGN 新しい公共空間のつくりかた

 

 

パブリックスペース業界に激震走る

 

号外です!号外です!号外です!

 

3月16日月曜日、

パブリックスペース業界に

新たな巨人が現れました!!

 

www.realpublicestate.jp

 

公共R不動産あらわる

ご存知R不動産の公共版です。

なんということでしょう。これはものすごいインパクトを

公共不動産業界に与えそうです。

 

確かに、公共的な不動産だけを取り扱っているサイトって、

見たことがなかった。

というか、公共的な不動産って一般的な不動産のサイトに

乗っかってこないよね?

(公共不動産業界ってじゃあ公共R不動産だけしかいないってことか??)

 

 

さすが、R不動産です。視点がいつも3歩先だ。

いろいろなところで同時発生的に行われている

公共空間を面白くするプロジェクトが、一覧で見られる面白さたるや。

これはきっと今まで公共空間に興味をもっていなかった人にも

そのポテンシャルを伝える素晴らしいサイトになりそうです。

 

R不動産を主宰している馬場 正尊さんは

公共空間に関する本をだしていて、最近は公共空間に

興味の軸足を移されてた感じでしたが、来ましたね。本気のやつが。

RePUBLIC 公共空間のリノベーション

RePUBLIC 公共空間のリノベーション

 

 

公共R不動産が変えていくだろうこと

 

公共をもっとオープンに

 

このサイトを準備する中で分かってきたことは、

 

公共空間を民間に開放する手続きの難しさや、承認プロセスの複雑さです。

 

このサイトでの活動を通して、それらをシンプルにしていければと思っています。

 

同時に、市民や企業からは目の前にある魅力的な公共空間にどうアクセスし、

 

活用の方法を誰に向かってどのように提案していけば良いか、

 

ということが見えにくいことも分かってきました。

 っふぁーーーー!

もうなんか、その通り、って感じ。

実際に自治体の人も、民間の人も、このサイトを通じて、

「そうやればいいのか!!」みたいになって、

公共の空間が取り扱いやすいものになっていくんだろうな。

さすが、やり方が軽やかだ。

 

残念なことに、公共R不動産の中には

今のところ「広場」の項がないので、

(日本には広場がないから仕方ないけども…)

とりあえず私は、

広場の概念も公共の空間の中に埋め込んでくださいって、

公共R不動産にアピりに行きたいです!!!

 

 

広場を成功に導く為の5原則〜富山のヒーロー登場の巻7〜

ついつい延び延びになってしまう、富山の広場について書き上げよう。

なんか、これは本全体が広場のことについて書いてあるから、

どこもおろそかに出来ないんだけど、

むしろ一言一句言葉を写すだけのような作業になってしまいがちで、

自分の存在意義が希薄になりそうで、

ついつい後回しになってしまうのよね。

なので先に自分で思いついたことだけを書き連ねたくなっちゃうのです。

でも、広場について、グランドプラザについて知りたいだけの

こともあるだろうから、よし、書こう。

f:id:cheelee:20150317101846j:plain

 (これはベルギーのグランプラス)

 

広場を成功に導くための5原則

グランドプラザは、広場の成功事例として、紹介されています。

獲得した賞は10種もあるようです。

そもそもこのように成功した理由を

計画段階からある点を視野に入れつつ、計画がなされたことだと

山下さんは述べられています。

それがこの5原則。本の後ろの内容ともかぶるので、

どういった点が何に役立っているのか要点もまとめながら。

 

中心市街地の超一等地を広場にする。(=賑わいがでやすい)

これは、先日この記事に書きました↓

中心市街地の超一等地を広場にする - ちなみに広場について書いてます。

 

本の中にもう一つこの点について書いてある箇所があったので、

引用してみます。

 

もし今から広場をつくるなら、

 

中心市街地の超一等地のもともと人通りの多い場所に、

 

まちなか広場として整備しましょう。なぜなら広場とは、

 

空っぽな空間であり、広場単体ではなかなか

 

目的地になり得ないためです。

うん。これもう広場が成功するかどうかの8割がかかっていると

言っても過言ではないですね。 

商売じゃないけど、立地が8割。

 

②なるべく自由な場をつくる。(=使いやすい)

これはこちらの記事で。

 この記事で、書いた、

市道をまとめて、道路法や、道路交通法といった法律の制限を

撤廃した、というところが、ポイントです。

制限を排除して、

「なるべく自由な場所になるよう整備しよう」とした、というところ。

富山市まちなか賑わい広場条例」を制定して、

広場にちゃんと広場として

機能するよう、形を整えてあげたのがポイント。

 

③思い切った計画(予算)をたてる(=雰囲気のある広場にする)

うん…、これね…。ここね。ここは、まだ素人にはよく分からないな…。

富山の場合は屋根がかかっているので、

その分総工費が高いそうなんですが、気候が北陸ほど厳しくない

場所だったら屋根をかけない選択肢もあるのでは、と思わなくもない。

 

うんでもまあ、広場が賑わいが出る為には、必要な素材があって、

それを選ぶと必然的に高くなってしまう分には仕方ないとも思います。

うん、まだ分からない。

 

④屋根をかけながらも、屋外空間として成立させる(=使いやすい)

うん、これはね、富山には絶対必要なんだとおもうのだ。 

だって一年の長い時間を雪が降るからって使えなかったら

もったいなさすぎですもの。

ただ、気候が良い地域だったら、屋根をかけない選択肢もあるかも。

 

⑤使用料を徴収する(=広場の運営が続きやすくなる)

うん、これもまだ答えがでていない。

本の中には、

料金設定の検討の際に、「無料でも良いのでは」

 

という意見も あったそうですが、望月氏

 

「利用料を支払える主催者は、集客力もあるのでは」と

 

発想され、利用料の徴収が決まりました。

 とあります。少し高めの利用料なので、この利用料を支払う為に

仲間づくりをしてからイベント開催する、という仕組みが

出来ているそうです。

それは悪くないのかな????

 

という訳でまだ全然消化しきれていない5原則ではありますが、

ひとまず、どうぞ。

華やかな時には、華やかな場所に集いたい

人生の節目には、装(よそお)おう。

生きているとちょくちょく、人生の節目というのに出会います。

自分の節目にはもちろん参加するけど、他人の節目にも参加するのが人生。

 

 

親に万事支度を整えてもらった、七五三を除くと

高校の時に親戚として呼ばれた従兄弟の結婚式とか、

大学の入学式とか、振り袖は着ずに過ごした成人式とか、

振り袖を着なかった代わりに袴選びに気合いをいれた卒業式とか

20代後半からの友達の結婚式とか、そして自分の結婚とか。

 

10代後半からは、こういった場所にそれなりの装いで向かう訳ですが、

こういったところに参加するときの、

ちょっとおしゃれに気合いが入る感じ、分かります。

 

卒業式の袴をきめるときもかなり気合いが入っていたし、

(確か紫の袴に金色っぽい上だったような…)

友達の結婚式参加用のドレスを選ぶのだって、結構気合い入れてました。

 

大学の入学式のスーツを選ぶ時は

スーツにときめかなかったせいか、全然記憶にない…。

 

こういう行事的な装い以外にも、女子には

装いたい時がちょくちょくある訳です。

初めてのデートの時とか、

夏祭りの浴衣とか、夏祭りの浴衣とか、夏祭りの浴衣とか

 

夏祭りの浴衣は、大人になった後の彼とのデートでも

大事な要素だったりするけど、

まだ彼氏がいるわけじゃない中学生の頃の夏祭りの時だって、

気になる男の子がお祭りに来ているかもしれなくて、会えるかもしれなくて

女友達どうしで連れ立っててもそわそわしてたりするわけです。

浴衣着てる姿をちょっとでも可愛く見せたい、

って思ってたりするわけですよ、女子は。

 

 

出来るだけ素敵な場所でこの服を着ていたい。

でね、そういうちょっと改まった袴やドレスや浴衣を着ている時は、

もう、袴や、浴衣やドレスだけじゃなくて、足下も、お化粧も、

髪の毛も、全部気合い入れてる訳ですよ。

全部この日の為に揃えてるの。ちゃーんと上から下まで可愛く見えるようにって。

だからね、一時間で着るのおしまい、とかもう、もったいない。

もったいないったらありゃしない。

ずーっと着てたい。

せっかくだから、

できれば闊歩して歩き回って可愛さを見せびらかしたい。

 

電車で移動するような生活圏ならば、

自宅から会場までの移動する間は徒歩+電車だろうから

多少なりともその服を着るのを楽しむ時間があるけど、

(見せびらかす時間もあるけど)

車で移動するような生活圏だと、

自宅→車→会場、で式が終わったらあっという間に解散、

とかもったいなさ過ぎる。

 

そしてね、たとえば、今日のトップの画像みたいな成人式って

それぞれの自治体の文化会館とか市民ホールみたいな場所で

行われることが多い訳ですが、ちょっと想像してみてください、文化会館。

 

イメージつきました?なんとなく、四角くてコンクリート

灰色っぽい感じでしょ?

ちょっと色気なさすぎる感じでしょ?

駐車場が会館の前にあったりして、全然盛り上がる感じしないでしょ?

せっかく着合い入れた可愛い服が映えない感じでしょ…。

 

色気のある建物が文化会館であったなら。

そう、市民会館はもっと色気があってほしい。

女子の気合いを受け止められるだけの場所であってほしい。

結婚式だってできちゃいそうな、こういう↓建物を市民会館にしてほしい!

f:id:cheelee:20150316232958j:plain

(こちらは横浜のベーリックホールです。)

そしてこんな素敵な建物の前は、もちろん広場にして、式典が終わった後は、

そこで久々に会った友達ときゃーきゃー再会を祝って、

晴れ姿で写真撮りまくって欲しい。

そして成人式をとうの昔に終えた私も

そういう姿を広場の反対側から眺めて、ほっこりしたい。

 

そしてね、こんな素敵な建物が文化会館で、

その前に華やかなドレスが映える広場があったら、

文化会館で行われる催し物におしゃれして参加するね。

 

家から車で文化会館についてすぐコンサートを見て、

またすぐ車で家に帰るだけのイベントじゃなくて、

文化会館について、この広場の前で知り合いを見つけて立ち話をして、

ついでに軽くシャンパンをいっぱい開けて、

ようやくコンサートを見に入って、終わったら終わったで

広場でまた立ち話をして、ダンスもして、夕飯も食べて、

っていうようなことが出来そうだよ。

 

今はまったく市民会館で何かを見る、なんていう文化的生活をしないけど、

もしこんな場所が市民会館なら頑張ってそういう時間をつくろうとするに違いない。

 

そうだ、市民会館や文化会館は

もっとライトアップが似合う建物になっていいんだよ。

色気のある建物になっていいんだよ。

f:id:cheelee:20150316231601j:plain

 (こちらも横浜にある赤レンガ倉庫。横浜が人気があるの、やっぱり分かる気がします…。)

 

個人的な広場との出会いの話を聞こう〜小野寺康さん編〜

 はい、勝手にシリーズ化しそうなこのタイトル。

しかも勝手に名前をタイトルにまでだしてすみません。

広場のデザイン―「にぎわい」の都市設計5原則

広場のデザイン―「にぎわい」の都市設計5原則

 

 とても良い広場の本だったのですが、その中からあえて、

広場との出会いの部分だけ、抜き出してみます。

 

都市に居間を持つ人たち

それは確か、グラナダセビリアの、さほど有名でもない小さな広場

 

だったと思う。夜もやや更けた月明かりの下、建物のスカイラインだけが

 

浮かび上がっていた。 そんな広場の一画にカフェレストランがあり、

 

屋外の席で地元の家族連れが数組、連れ立って食事をしていた。

 

レストランの内部から照らし出された明かりが逆光となって談笑する

 

人影を浮かび上がらせ、こぼれた光が路面を掃くように照らしていた。

 

大人達がワインを飲みつつ静かに、けれど容器に語り合っているその横で、

 

子ども達が広場で駆け回り嬌声を上げていた。

 

夏の欧州の夕暮れは遅い。夜更けまで人々はまちで過ごす。

 

それでも、こんな時間に子ども達が外で遊び、大人たちがその横で

 

食事をしている。

 

その光景が新鮮だった。

 

ーーーーーーー家ではなく、都市の中でこの人たちは暮らしている

 

 

そしてそのための場として、広場がある。

 

 

この光景は、数百年を超えて繰り返されているのだということが、

 

突然印象的に実感された。パブリックスペースというものの意味や

 

価値に興味を持ったのは、その瞬間だったかもしれない。

 

あの夜の広場の光景を見て、人間のアクティビティを受容し、あるいは生成

 

する舞台としての広場が、これからの日本の都市空間にも求められてくると

 

思えたし、この豊かさや楽しさを日本の都市空間にもどうにかすれば

 

創れるのではないかと直感した。

 

人が誰かに見惚(みと)れてしまう瞬間をみるのって結構幸せな気分になるけど、

人が広場に惚れちゃった瞬間を聞くのも結構幸せな気分だ。

自分が広場で体験できた幸せな瞬間を間接的に再現してくれるようで。

 

うーん、なんかちょっと興味をもったことって、

しばらくやると興味が薄れてしまうことって多々あるし、それは

とても自然の成り行きなんだけども、こういう話を聞くと、

広場が欲しいっていう気持ちがまた再燃しますね。

  

中心市街地の超一等地を広場にする〜富山のヒーロー登場の巻6〜

さて三日間に渡ってながながと都内の人気の街に広場を作ってきた訳ですが、

ここで再び富山の本に戻ってみましょう。 

にぎわいの場 富山グランドプラザ: 稼働率100%の公共空間のつくり方
 

 

この本の中にどうしてグランドプラザが

広場として成功したかの秘訣が書かれている訳ですが、

そのうちの一番最初にある秘訣がこちら。

 

 

中心市街地の超一等地を広場にする。

 

どうですか。

自由が丘も吉祥寺も下北沢も、めちゃくちゃ一等地に広場を作ってみましたよ。

土地購入したら一体何億になるか予想もつかないくらいの。

 

ちょっと本から引用。

 

①中心市街地の超一等地を広場にする。

 

都市の中でも人の営みが特に集合している、中心市街地の

 

誰もが日常的に通行している場所に、広場を整備するのが

 

重要です。と言うことは、土地代だけでも大変な金額になります。

 

そこに空っぽな、でも美しく、そして何かをしたくなる広い場所を

 

整備するのが「まちなか広場」事業です。しかし、民間単独では

 

実現困難で、行政の技を活かしきることではじめて実現することが

 

可能な事業ではないかと考えています。

 

現状の価値観では購買行動が発生しない場所に、巨額な投資をして広場を

 

整備することの意義をすぐには理解し難いかもしれませんが、

 

広場を日々眺めていると「まちなか広場」という場所がこれからの都市に

 

おいて、とても重要な場所になるという確信が次第に深まってくるのです。

 

ですって。うん。なんかこう納得。

 

ちなみに吉祥寺の歩行者がどういう風に街をあるくか、

イメージで書いてみた図がこちら。(ものすごい主観です。)

f:id:cheelee:20150312121245j:plain

 

 多くの人が 駅前を出発して目指すのは、どちらかというと駅の左側(西側)です。

駅の左側には、パルコ、東急百貨店、ロフトといった商業施設があって、

どちらかというと左側に楽しいものがあるからです。

東急百貨店の裏には、これまた小さな店が集っていて、これも人を引っ張る要因に

なっていますね。

ちょっと吉祥寺に遊びにいくなら、大抵は左側を中心に散策するでしょう。

 

f:id:cheelee:20150312121549j:plain

地図をけしてみるとこんな風に人が歩いている感じ。

で、ここに広場を置いてみると…

f:id:cheelee:20150312121952j:plain

どうですか。ものすごいアクセス多そう。

 

もともと、人が渦を巻いているような場所にぽっと広がりのある場所を

作ってあげると、自然とそこに人溜まりが出来ていきます。

そこが広場として最適な場所。

 

そして駅前だと、駅の求心力が強すぎて(=駅に向かって足早に歩く人が多すぎて、)

その足早に歩く人たちのペースに広場が引っ張られて、

のんびりしづらくなってしまうので、

駅前よりも、少し引っ込んだところにします。

 

例えば、渋谷駅前のハチ公前広場は一応広場という位置づけですが、

駅から出てきて、渋谷のまちに向かう人と、

まちから駅に向かっていく人、という層が多くて、

ここでゆったりしろ、と言われても難しいかも…というところです。

 

うん、でも取りあえず、街の一等地に広場をつくるのが大事ですよ!

という話でした。

 

下北沢にも広場を作ってみた。

    ブログランキングへようこそ。今日も広場にclick!

 

さあ今日も妄想を続けていきましょう。

次は、下北沢。

下北沢は、自由が丘、吉祥寺と較べるとなにかこうプライベート感が

強い街だなぁと思ったのですが、

きっと原因は、駅前の交通広場(いわゆる駅前のロータリー)がなかったり

するところなんでしょうね。

あと、駅から続く繁華街っていうのがどこにあるのか分かりづらい感じ。

だって今回選んだ場所は下北の中でもわりとメインの場所だと思うのですが、

道路は一通ですよ。一通。道幅狭い〜。

 

 

ただし、下北沢を好きな人はそのぎゅっとしてる感じが好きなんじゃないかなぁ

って思ったりする。駅前のロータリーとかつくんなよ!とか思ってそう。

そんな普通の駅になりたくないって思ってそう。

 

さあそんな下北のどこに広場を置いたら良いのやら。

土地勘のないのがバレバレでも、今日もどん!!

f:id:cheelee:20150312111527j:plain

 

駅から細い一通(いっつう)の道路を抜けてくると、

すこしふわっと拡がっている部分があるわけですが、

そのそばに配置してみることにしました。

うーん、だいぶ改良の余地のある大きさですね。

下北沢の小さなものが集っている感じに較べて、カンポ広場がでかすぎ。

もう少し小さくてよさそう。

f:id:cheelee:20150312113815j:plain

そして駅からは大体230m。約3分 です。相変わらずの好立地。

 

    ブログランキングへようこそ。今日も広場にclick!

 

 

吉祥寺にも広場を作ってみた。

  ブログランキングは続いています。今日も広場にclick!

 

さあ、どんどん妄想しましょう。

今日は、吉祥寺。メガシティTOKYOが世界に誇る吉祥寺。

住みたい街ランキング2015でも2位に200ポイント以上の差を付けて、

堂々1位に君臨する吉祥寺です。

さっそく今日もカンポ広場を取り出して、吉祥寺にも広場を作っていきましょう!!

 

 

どん!!

 

f:id:cheelee:20150312101436j:plain

どうですか。この存在感たるや。どうどうとしております。

 

f:id:cheelee:20150312101413p:plain

吉祥寺のターゲットにした場所はこんな場所。

駅からサンロードという名の繁華街を100m程歩き、左折して、

東急百貨店に向かう途中の場所。

道路の舗装(ほそう)も、コンクリート舗装ではなくて、

インターロッキングみたいです。

インターロッキングを使っている=歩行者がメインに歩く、

って考えられているってことですね。

 

駅からはこんな感じ。

f:id:cheelee:20150312101946j:plain

なんと駅から250mという好立地。駅から3分です。

いやー、こんな好立地な土地、一体いくらになるんだろう。おそろしや。

 

自由が丘に広場ができた?!

さて、今日は、ゆるく妄想タイム。

ここに広場があったらどうなるかな妄想。

 

最近読んでるいろんな本でもやっぱり絶賛されてるシエナのカンポ広場。

これを同じ縮尺で、日本の街に持ってきたら

どんな感じなのか、遊んでみます。

 

まずこちらがシエナの地図。

真ん中の赤く線でひいてあるところが、カンポ広場です。

お椀みたいなかたちです。 

f:id:cheelee:20150311164002j:plain

大きさはだいたい、お椀の上部分が130m、高さが75mくらい。

f:id:cheelee:20150311164955j:plain

ちなみに、こんなイメージ。

f:id:cheelee:20150311165351p:plain

うん、やっぱ楽しそうだ。

 

さてこのカンポ広場を、Tokyoが誇る自由が丘さまに置いてみましょう。

どん!!

f:id:cheelee:20150311162357j:plain

お、すごい存在感ある。でかいね。

ちなみに自由が丘のこの場所は、下のストリートビューのような場所で、

自由が丘のなかで一番広場っぽいとこ。

緑道の真ん中に椅子が置かれていて、休日は、

ここで散歩の途中の一休みをしている人がたくさんいるところ。

 

zf:id:cheelee:20150311163503p:plain

 広場の形はもうちょっと変えたほうが良さそうだけど、

自由が丘のこの場所にこんな広場があったら、もう休日大混雑間違いなしだわ。

今でもVERYな人たちの御用達の場所だけど、もっと人気出るわ自由が丘。

 

 

追記。

 

駅からの距離を自由が丘も出してみたので、参考までに。

f:id:cheelee:20150312103250j:plain

こちらは、駅から200m。歩いて2分半。ちか!!!

 

とは言いつつも、奇跡を起こすには行政の力が必要だ〜富山のヒーロー登場の巻5〜

  ブログランキングに参加し始めました。今日もclick! 

 

富山市のグランドプラザがどういう奇跡的な偶然を経て

誕生したのか、という点を見てみた訳ですが、

 

助役の人、すご!って思った訳ですが、きっと広場にするっていう

話は、この方の一言でいきなり始まった訳じゃなくて、

もともと中心市街地をどうにかしたい、っていう

意識が共有されていた事が勝因だった気がします。

 

中心市街地をどうにかしたい、この意識が共有されていた上で、

中心市街地に大きなスペースが出来そうだ、ということになり、

ここを単にバックヤードにするには、もったいない。

そこから広場にしたらいいんじゃないの?ね?いいよね?広場!

 

ってなったとしてよ、なったとして。

一般人の私がどうやってこれを広場に出来るのだろうか。

うーん、出来る気がしない。

 

で、富山はどうやったって?

 

グランドプラザの敷地は、元々は3本の市道でした。

 

つまり道路ですから、道路法(どうろほう)、

 

道路交通法(どうろこうつうほう)等の法律による制限が発生します。

 

そこで望月氏は、「なるべく自由な場所になるよう整備しよう」と

 

指示をされ、担当課は道路区域(どうろくいき)の認定を解除し、

 

富山市まちなか賑わい広場条例」(2007年3月26日富山市条例第26号)

 

を新しく制定し、管理することとしました。

 

 

この土地の用途変更(ようとへんこう)も、新しい条例の制定も、

 

民間事業では不可能な、行政にしか出来ない技です。

 

この技を持った唯一の組織である地域の行政が本気で、

 

広場を整備しようとしない限り、

 

本当の意味で自由な、みんな(公共)のまちなか広場は誕生しない

 

のではないでしょうか。

 

 

新しい条例の制定とは、地域特性を活かした新しい価値を創造する為の

 

手段なのだと感じます。

 

 

はい、皆さん、今聞きました?ちゃんと聞きました?

 

 

 

この土地の用途変更(ようとへんこう)も、

新しい条例の制定も、 

民間事業では不可能な、行政にしか出来ない技です。

 

 

 

 

行政にしか出来ない技です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 くぅぅぅぅぅぅ!!!!!

行政に今から入るには、ちょっと遅すぎるわ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うーん、なんか自分と行政の間にものすごい距離があるというか、

行政の行うことと、自分の行ってることにあまり関係はないと

考えがちな私ですけど、そうか、行政がポイントなんですね…。

 

条例、なんて堅そうなものどうやって食べるのか、って思いがちだけど、

まさかこんな風につながってくるとは。

 

取りあえず富山の例に習うとしたら、

中心市街地をどうにかしよう、っていう共有意識を持つ

②広場に適した場所にちょうどいい場所があく/あいている

③広場にしようよ、って行政にアピールする。

④いいよ、って言って行政が広場にするための手筈を整える。

 

ってことですね。

広場にする為の予算をちゃんと市で確保してある、っていうのもおおきいな。 

道筋は見えたけど、そうそう優しい話でもないような…(汗)

奇跡の起こし方 〜富山のヒーロー登場の巻4〜

 ブログランキングに参加し始めました。Let's click!

commandを押しながらクリックすると、ウィンドウが切り替わりませんかも。

 

 

さあ、ちょっとふわふわしたでも結構大事な話題が続いた後は、

もう素晴らしすぎて、手出しが出来ない富山の話に再々チャレンジ。

 

にぎわいの場 富山グランドプラザ: 稼働率100%の公共空間のつくり方
 

 

素晴らしすぎるけど、それをそのまま一言一句間違えずに写してたら

あんまりPR担当の意味がないので、

この本からどんな教訓やアイデアを受け取れるか、必死に頭を絞ってみます。

 

富山にある広場は「グランドプラザ」というんですが、

この本の帯文は、

「グランドプラザは、一つの“奇跡”である」

とあります。

 

ふむふむ、と思いながら見ていた訳ですが、

はっ!と思ったのは、

確かに、富山の広場が奇跡的なのは、

その自治体や地域の一等地とも言える良い場所に、

たまたま広場になりそうなスペースが空いていて、

それをちゃんと広場として使う、っていう合意が得られたことにあります。

あとは、公共交通(セントラムポートラム)がちゃんと整備されてて、

中心市街地に人がくることができる、っていうのも大きいです。

 

 

他の地域で広場を作る時ネックになりそうなのが、

この、

①ちょうどいいスペースの空間が中心市街地にあって、

②そこが広場として使われる、という合意が出来て、

③しかもちゃんとそこに人がくる、

っていうこの3つな気がします。

 

そんな訳で、どうやって富山の広場が出来てきたのか、

本から引用してみます。

1992年頃から、市内で最も歴史のある商店街のアーケードに面した

 

一画において、隣接した2地区が同時期に再開発をする構想が発案され、

 

結果的に、2005年に駐車場を核とした再開発ビルが、2007年に百貨店を

 

核とした再開発ビルが完成しました。

 

そして、(中略)市役所が「まちなか広場」を整備しました。

 

すんごいざっくりした話をすると、整備する前はこんな敷地だった訳ですが、 

f:id:cheelee:20150309114206p:plain

整備した後はこんな感じ。3本あった道路を真ん中に持ってきて、

(道路の付け替え手法ってのがあるんだそうです。)

両側に出来た建物の敷地からセットバックで敷地をもらって(マゼンダの部分)、

真ん中にグランドプラザが出来ました。

f:id:cheelee:20150309114655p:plain

 

まちなか広場として整備した場所は計画当初は、移転開業する

 

百貨店等のバックヤードとして整備する予定でした。

 

しかし当時助役であった望月明彦氏が「都市の一等地、しかも

 

それなりの大きさでまとまっているこの敷地をバックヤードにするのは

 

あまりにもったいないのでは」と発言され、雨雪の多い富山の気候風土に

 

適した屋根付きの広場を発案されました。

 

(註:助役は自治体の副市長)

 

助役の人、すご!って思った訳ですが、きっと広場にするっていう

話は、この方の一言でいきなり始まった訳じゃなくて、

もともと中心市街地をどうにかしたい、っていう

意識が共有されていた事が勝因だった気がします。

 

富山市役所のホームページには、この広場の話ではないですが、

まちなか居住をどうやって推進していったらいいか、というテーマの

シンポジウムの議事録なんかが残っていて→富山市 まちなか居住シンポジウム

 (平成16年=2004年なのでちょうど11年前のもの)

また、この本を書いている山下裕子さんも、

この2004年に発足した「グランドプラザ活用委員会」に参加し始め、

実に3年がかりでグランドプラザの完成に関わっているようで、

もう、10年前くらいには、富山は、そういう方向に向かって歩き始めてた。

うーん、すごい。

シンポジウムみたいなものが、その場限りにならず、

ずっとちゃんと活動が続いて、それが結果として現れてるのがすごい。

 

先にリンクしておいたまちなか居住シンポジウムの

パネリストは、延藤安弘さんだったりして、それもまたなんか感動。うん。

なんか延藤さん(とか、さんづけで良いのだろうか?)の本なんかは、

学生さんの頃にわりと読んでのですが、その人が主張されていたようなことが、

こうやって人に拡がることで、実際にまちの形になっていくようなのは、

なんか良いね。とても。

 

奇跡の起こし方なんてタイトルにしたけど、

どこにも奇跡なんてなくて、ただ、ずっと情熱をもってその場を

作ろうとしてた人たちがいた、っていうことでいいでしょうか。うん。

つまり情熱を燃やし続けるしかない訳だ。うん、頑張ろ。

 

 下にもつけてみます。command押しながら、Let's click!

関根くんの恋みたいなもの。

ちょっと昨日から脳みそがふわふわしてる感じありますけど、仕方ない。

 これ読んでたから仕方ない。

関根くんの恋 コミック 全5巻完結セット (Fx COMICS)

関根くんの恋 コミック 全5巻完結セット (Fx COMICS)

 

 結構マニアックなマンガだと思うんですけど、(全然知らなかった。)

有名なのだろうか?結構有名なのだろうか?

 

少女マンガの王道ストーリー

ざっくりストーリーを話してしまうと、

関根くん、三十路、仕事ができて男にも女にもモテるイケメンさんだけど、

「鈍感・受け身・器用貧乏」なのがたたって、自分的にはなかなか上手くいってない。

で、その関根くんがほんのきっかけで手芸をやるようになって、

近所の手芸屋さんの如月皿(さら)ちゃんと知り合います。

徐々に徐々にさらちゃんに惹かれていく関根くんだけど、

自分から女性を好きになったことが無かったので、読んでる方はじれじれする、

っていうお話。

 

いやー、結論から言うと、

少女マンガの王道のお話で良すぎた。

男女の役割が入れ替わってるけど、王道のお話だった。

王道最高。

 

少女マンガの王道のお話って、

主人公の女のコと、男の子がお互いわりと好意を持ってるんだけど、

奥手だったり、相手は他の誰かが好きなんだって勘違いをしたり、

タイミングが悪かったり、

男の子のことを好きな他の女のコが、上手くいかないように画策したり、

親の離婚で引っ越ししたり、

で、この2人が上手くいかないあいだに、読者は

あーーーんもう!!なんで上手く行かないの!!ってじれじれして、

たまに上手くいきそうになるときゅんきゅんしたり、

きゃー!!!!って騒いだりして

で、結局最後の最後には、

2人が上手くいってハッピーエンドで終わるっていうね、

それがもう王道中の王道。

 

関根くんの恋は、男の子(男の人?)が上手くいかなくて、

落ち込んだり、泣いちゃったりしてる役割が反転してるけど、

でも王道のストーリー。

 

このストーリー展開、

古くからは「ガラスの仮面」だし、

最近だと「アオハライド」もそうだし(これも良かったね。)

「僕らがいた」もそんなとこある。あるある。

 

そして、こんだけ長い間マンガ読んでると、お、来たな王道ストーリー展開だな、

って分かるんだけど、分かるんだけど、全然嫌じゃない。飽きもない。

むしろ、このきゅんきゅんする感じに飛び込みたいくらい。(おい30代、大丈夫か)

もっときゅんきゅん展開、やって来い!って待ち構える。

そして大抵このきゅんきゅん展開はヒット漫画になるんです。

登場人物の年齢や国籍や時代やそういうの細かいことが

全部違ってても、関係ないのです。人気がでるのには。

 

 

ってここまで書いて思ったの。

多分、少女マンガを好む人は、この王道のストーリーのマンガを読んで得られる

このきゅんきゅん感こそもっとも欲してるものなんだな、って。

それを味わいたいがためにマンガ読んでるんだな、って。

だからこそ飽きもせず、同じようなストーリー展開でも喜んで受け入れる。

いや、むしろそのストーリー展開だからこそ「来た!」って喜ばれてそう。

 

 

人は、何かしらの感情を得たいが為になにがしかの行動をする、とか

書いてあるのを読んだことがあるけど、まさにそれ。

 

 王道ストーリーの方程式

この方程式をね、まちづくりにも適用してみるとね、

もし、その街に行くだけで、

なんか妙に感情が高揚して、ドキドキして、うきうきして、わくわくして、

ときめいちゃったら、それは何かものすごいことになりそうじゃない?

すごい人気になりそう。リピーターすごそう。

「この街にいくと、恋に落ちた気分を思い出せます。」とか。

どんな街だそれ。どんな成分が流れてるんだそこ。

 

昨日、*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*ってなるほうが

みんなに広まりやすい、って話を書きましたけど、

別の目線でいうとそういうこと。

気分は盛り上がって、あげあげになって、愉快になって、

そういう気分になる街。

 

話のきっかけは地方再生でも、

出来上がった街は、そういう気分になれる街。

そういう街なら人は「行ってみたい!」って思いそう。

 

そんな街になるには、重層的にいろんなエッセンスが重なってそうだから

一言でどうしていけば良いか言うことはまだ難しいですけれども。

とりあえず、ヒントは見えたぞ。