ちなみに広場について書いてます。

広場について綴るブログです。

公共R不動産のなかからいくつかご紹介。

公共R不動産の衝撃がさめやらぬまま、こんにちは。

という訳で、もう今日は、さめやらぬまま

公共R不動産の中にあった、これはよいよね!!!

っていう事例を取り上げて行きたいと思います。

 

上野公園の緑を堪能

スターバックス・PARK SIDE CAFE

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所在地: 東京都台東区上野公園8−22
交通: JR京浜東北線、JR山手線 上野駅公園口より徒歩7分

なぜ今までなかったのだろうか。

上野駅から上野動物園へ向かう途中の大きな広場に面して建てられた2つのオープンカフェ。2012年の春にオープンした「スターバックス」と「PARK SIDE CAFE」。公園の大きな木に囲まれたカフェは、どちらも深いの軒の下にテーブルが設けられ、公園の緑を楽しみながらゆったりとくつろげる空間になっています。なぜ今までなかったのだろう、と疑問に思ってしまうが、これも規制緩和によって生まれた景色の1つ。

 

オープンカフェができるまで。

上野恩賜公園は、東京都建設局が直営で管理している公園。平成21年に策定された「上野恩賜公園再生基本計画」にオープンカフェの設置が盛り込まれ、都によって整備が進められてきました。都市公園法では、公園以外の用途で使用することができないことになっています。公園以外の用途とは、と疑問に思う人もいるかもしれないですが、誰もが気持ちよく使えるために制定当時に考えられたこと。しかし、今の時代に公園にオープンカフェがあることが、気持ちよく利用することに必要な施設と考えられないだろうか。それによって規制緩和が行われています。今回の場合、都が建物を建設し、建物の指定管理を民間事業者が担う。その民間事業者がオープンカフェのテナントを誘致し、運営を行っています。テナントはカフェでの収益を民間事業者を通して、東京都へと還元していく。実は、あの風景はこのようなスキームでつくりだされています。

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(写真は公共R不動産からお借りしました。)

 

 なんかこれはもう、このブログで語ってることとほぼおんなじなので、

もうまよわずいいね!しちゃう。どうですか、

このスタバに座っている人たちののんびり感。

人生なんて、天気の良い日にぶらぶら散歩して、美味しいごはんを食べて

ゆっくりと風呂にでも入れば、それで充分じゃないだろうか? by ニートの歩き方/pha

 って言葉を最近読んだのですが、ここに座って

コーヒーと甘いもの食べてれば、人生のいくつかの難しいものごとも

まあなんとか乗り越えられそうだな、っていう心地を

与えてくれるんじゃないでしょうか。

 

 

 

 

次はこちら。

環境配慮型リノベーション

ナチュラル・キャピタル・センター

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所在地: Portland, U.S.
面積: 約6,500 ㎡(床面積)

ポートランドがポートだった頃

ナチュラル・キャピタル・センター(通称エコトラストビル)は、環境に対する意識の高いポートランド市民のシンボル的な存在。パールディストリクトというお洒落なエリアに建っていますが、ここは「ポート」ランドが、その名の通り港として物流拠点だった頃の赤煉瓦倉庫群。

エコトラストビルは、そのうちのひとつ、築100年以上の倉庫をアメリカの環境NPOエコトラストが買い上げ、再生したものです。環境団体が、森や山でなく、なぜ倉庫を?しかも、工業エリアで?と、一時は物議をかもしたそうですが、結果を見れば誰もが納得。環境配慮の行き届いたモデルビルとして生まれ変わったのでした。

環境配慮はハードだけじゃない

まずテナント構成に意志を感じます。一階にはパタゴニアの店舗と地場産野菜を使ったオーガニックのピザ屋さん。上層階には環境保護のためのコミュニティーバンク、ポートランド市の持続的開発局、そしてエコ・トラストのオフィスと、環境系のテナントがずらり。しかも官・民・営利・非営利のミックスというところもポートランド的。1階の吹き抜け部分ではピザをほうばりながらセクターを超えて活発に意見交換。これぞリアル・ソーシャル・ネットワークがここにあります。

建物も、リノベーションの段階で徹底的にゴミを出さず、使えるものはつかって、98%再利用したとか。また、内装には極力木材を、しかも2/3はFSC認証を取得しているものを使用。屋上にはエコルーフ、駐車場周りにはバイオ・スウェルといって、雨水が敷地内を通過する間に95%は濾過されるシステムを採用。また、一階のピザ釜の熱で建物全体を温めたりと、いちいち「できたらいいな」が、できている。

リノベーションに哲学が加わると、こうなるんですね。

ここまで徹底した環境配慮リノベの実験、誰か、日本でも一緒にやりませんかー!!

 

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 うん、なんかこれは、公共R不動産さんが

こういうのやりたいんじゃないかなって思って、選んでみた(笑)

最後の「一緒にやりませんかー!」っていうところに本気を感じた。

 

私はあまり環境について詳しい人じゃなくて、

なんとなくそっちのほうがやっぱりいいんじゃない、くらいの人で、

(すみません…汗)

でもきっと環境大事なんだよなぁ…。

そして出来上がっている建物がこうおしゃれさんだから

シンボルにもなれる訳なんでしょうね。

 

しかも官・民・営利・非営利のミックスというところもポートランド的。 

こういうところ、ちょっと良いよね。真似したいよね。

 

というのをまとめてたところで、

公共空間に本気だしてる馬場さんから新しい本が出るようです!

宣伝じゃないけど、楽しみ〜。 

PUBLIC DESIGN 新しい公共空間のつくりかた

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