ちなみに広場について書いてます。

広場について綴るブログです。

良い広場作る時に守るべき5つのルール その4

さあ、このルールシリーズ、残りはこちら。

4、古い広場の不規則な形

これはね、ジッテ先生によると、真四角な形とか、5角形とか、6角形とか、

そういう規則的な形の広場はもう全然落ち着かない!んだそうです。

 

 

どうですか。このレクタンギュラー感。

なんかこう、取りつく島が無い感じ。形が整いすぎていて、

どこに自分の居場所を探したら良いのか

分からないというか。

 

 

それに比べて、こういう不規則な形の広場だと、

そこに自分が居場所を見つけやすいのかも。 

不規則な部分を自分で埋める感覚。

 

 

広場の舗装も不規則な素材の方がいい

形が整いすぎてて取りつく島がない、っていうのは

広場の舗装にも感じられます。

 

このローマのサンピエトロ寺院の前の広場は

広すぎるし、堂々としているし、どちらかというと

規則的な整った形の広場で、

人のくつろぎやすい愛らしい広場という雰囲気ではないけれど、

それでもこの舗装がラブリーなせいか、

ちょっと親しみをもてる。

 

 

それに比べて、この大きい舗装だと、なんかこう、ちょっと

自分に対する親密度が低い感じ。はねのけられる感じ。

(ええ、とても感覚的なものですが。)

 

この舗装の材料がちいさい方が親密に感じる話については、

広場や道を取り囲む建物のサイズの話と通じるところがあって、

巨匠ヤンゲールさんが、その著書の中で、

道路や広場を囲む建物の間口が細くて、たくさんの建物が連なっている方が、

人は飽きずにその前を歩くことができる。

反対に一つの建物の間口が大きくて、

歩いてもなかなか変化を感じられないような建物の場合、

人はその前を歩くことにつらさを感じる、ってあったんですけども、

その通りだな!って。

 

個人的に、お台場や、幕張や、品川や新宿の副都心なんかにある、

ビルとビルの間を歩くのが苦手だったのは、

この歩いている間に目にするものがあまりにも単調でつらかったんだな、

だからああいうところには人が集らないんだな、って

納得しましたよ、その理論を聞いて。

都市計画で作るとそういう場所ばっかりできちゃいますけど、

それはやっぱり、身体的な感覚だと苦手っていうのが正直な話なのですね。

うんうん。