りんご飴をビニールに入れて売ってちゃいけないんだよ論
商店街続きの話を一つ。
商店街が寂れた原因の一つを、あくまでも私が感じる原因なので、
偏った目線ではあるんだけど、感じることを一つ書いてみます。
先日書いたこのエントリの最後に、
個人のやってる屋台街をばーんとつくって、
アジアの屋台ストリートみたいな活気を作って、
誰もがみんなディズニーランドに学べというけれど - ちなみに広場について書いてます。
って書いたけど、
この活気ってのがお店にとってかなり大事な気がするんです。
ライブ感、っていっても良いんですけど。
それを感じた出来事を一つ。
今年のお正月、初詣に行きました。
結構由緒ある神社で、元日だったこともあって、
まあまあの人出。
最初の鳥居をくぐってから、参拝する場所まで、延々と列が出来ていて、
この列に並んでください、という誘導のもとに我が家も並びました。
列に並ぶ人たちの両脇には、
テキ屋のお店がたくさん並んでいます。
最近のテキ屋は見たこと無いメニューを繰り出してくるよね…とか思いながら、
参拝後に買いたいものを列に並びながら物色します。
そしてね、気付いたんです。
「あのりんご飴やさん、まったく売れてない…。なんでだろ…。」
「…そうか、ビニールのせいだ!!!」
まあ、ビニールのせいというか、なんというか、つまり
ライブ感が無かったんですね、そのお店。
お店のお兄さんは椅子に座り込んでるし、
りんご飴、って書いてはあったけど、それ以上のアピールは無かったし、
りんご飴は、2列だけ申し訳なさそうに並んでるし、
そしてそのりんご飴は全部ビニールに包まれてるし、なんかこう、
動(どう)と静(せい)っていう言い方しますけど、
それで例えれば静ってかんじ。静謐(せいひつ)。
まあ確かに、りんご飴ビニールに巻いておかないと、
となりの焼き鳥屋の灰が飴についちゃうかもしれないし、
反対隣の焼きそば屋の青のりが飛んでくるかもしれないけど、
でもさ、でもさ、ビニールとらないとさ、なんかさ、だめなんだよ!!
つまり、
商品がそのままばん、と並んでる屋台と、
お店っていう建物の中に、奥まって商品が陳列されてるのと、
どっちがライブ感あるかっていったら、どう考えたって、屋台。
もしお店で営業してるとしても、
お店のドアを全面的にオープンにして、道路の部分にまで
もう生きのよさそうな商品を並べてるのと、
お店を閉じきって、なかでだけ営業してるのと、
どっちがライブ感あるかっていったら、どう考えたって前者。
商店街が廃れていったのに、このライブ感っていうのも
結構大きいんじゃないかな。
まあそれは、別に商店街に限った話じゃなくて、
どんなお店にも言えることなんだとおもうんですけども。