ちなみに広場について書いてます。

広場について綴るブログです。

建築と街並みの相容れない関係

お久しぶりです。月間化、もしくは隔月間化に突き進む「ちな街」です。


最近ふと思い立つことがありまして、
建築雑誌を数冊買いました。日経アーキテクチュア刊のdesigners' vol1と
エクスナレッジムックのTOKYO ReBORN 見たい建築100。
ついでにリノベ特集をしていたPenも。


で、見たい建築(未体験地区って変換される…)の方に載っていた
長坂常+スキーマ建築計画の奥沢の家にちょっと興味を持ち、
HPをググり、そのHP以外にも奥沢の家に書かれた事柄はないかググってたら、
あるブログに行き当たりました。
奥沢の家はリノベーション物件なんですが、そのブログの著者は、
奥沢の家をみて「リノベーションの限界を感じた。
そこには表層の操作しかなくて、空間と呼べるものは無いからだ」
っていう記述があったんですね。
(本当はこういうときトラバってのをしなくちゃいけないんでしょうか?
あんまりネットの作法に詳しくないので、ちょっと省略…。)



でもそれを読んだとき、建築と街並みって相容れないっていう
事実がクリアになりましたよ。とっても。



建築家が作り上げたいのは、体験したことのない空間。
それを体験させたい、っていうのが建築家。
それは分かります。スティーブン・ホール
アメリカのどっかの工科大学の寮とか(MITだっけ?)
一回体験してみたいもの。
だけど、体験したことのない空間が内包されている建築の外観は
必然的に、周囲とかけ離れた形をしてそうですよね?



それに対して街並みっていうのは、どっちかって言うと、
同じように揃っていることで価値が上がるものだから、
概して隣と同じ、前と同じ建物であることを要求される。
例えば突拍子もない形が、その周囲の建物の外観のデフォルトの形状であるとしても、
それが4つ5つ、もしくは20戸30戸と並べば、
その建物達に含まれる空間体験も
既知のものになっていく。
それってもう建築家にとっては、新鮮さを感じさせなくなってる。
というよりその前にそんな建物いくつも建てるな!
っていう声の方が大きそうですよね。



雑誌繋がりで言えば、博報堂の出してる「広告」っていう雑誌が
2020年の日本特集でした。まだ読んでいないんだけど。
TOKYO ReBORNも未来の日本特集で、なんだかみんな
未来を知りたいお年頃なのかしら?