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街並みへの一般世間の関心をもっと高めるための本のデザイン

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フランスの景観を読む 保存と規制の現代都市計画 和田幸信
鹿島出版会


景観本にしては珍しく、整った体裁の本。整った体裁といったら語弊があるなら、
研究者じゃない一般の読者に近づこうとしてる感が漂う体裁。
表紙はフランスの街並みの向こうに海だか湖だかが見える構図で、
ちょっと色調も抑えめにしてあって、手に取りたくなるデザイン。


おお、面白そう、と思って読み出して、今半分くらい来て、
なかなか面白くて、色々と書き出したいことは多いんだけど、
本書の内容よりも他に言いたいことができてしまったので今日はそちら。


そう実は、途中まで読んだところで、あまりに専門語が多くリタイヤしようかと思う。
リタイヤはしないにしても、一度ページを開いても、せいぜい2,3ページしか進まない。
理由は、建造物監視官とか、歴史的建造物主任建築家、とか、保全地区とか、保全再生計画とかいう
単語の意味が把握しきれなくて。
書いてる人には分かってるんだろうけど、
さらさらと本を読むだけの素人にはなかなかその一つ一つの
単語の意味が実感されない。


私みたいに街並み街並みうるさい素人なら、ノートにメモでも取りながらもう一回読んで
全体像を掴めばいい話だけど、街並みへの世間一般の関心を高めたいなら、
はじめて読む一般人がさらさら本を読んで一発で分かるように、
いろんな角度からこういう単語を説明してくれないことには、これ以上本を読む気にならないんでは。


研究者向けの本なら堅い単語で、それはそれでも構わないんだろうけれども、
本が一般向けに装幀してあるなら余計に、
本の中のひとつひとつの専門用語も、ひとつひとつの違いが頭に入りやすいように
いろんな角度から述べるべきでは? と思う。たとえば関係を図表にしてみるとか、
比喩を使うとか、柔らかい話を入れて読みすすめやすくするとか。

装幀には凝ってて普通の街並み本よりかは近づこうとする努力があるのに、
(そしておもわずそれにつられて買ったのに、)残念。


って上から目線ですね。でも結構重要だと思うんだけどなぁ。
真面目に堅く書くより、緩い話で読み進めやすい本のほうが、売れるし、
結果的に言いたいことが良く伝わると思うんだけど。
ふむ。