ちなみに広場について書いてます。

広場について綴るブログです。

佐原と蘇州

2ヶ月ぶりの登場ですが、概して一般的な話を一つ。
このブログのアップをしばらくしてなくて、
頭の片隅では、「あー、ブログ更新しなきゃなー」
って思ってるんだけど、思うばかりで見に行けない。
だれが見張ってるわけでも、責められるわけでもないのに、
自分が更新してないことを自覚してるので、
このブログに来ることさえためらわれる。そんな感覚がありまして、
ご無沙汰しておりました。

そうそして、ようやくこのブログに帰って来れたと言うことは、
書く事ができた、ということでもあります。


そう、この正月に、佐原に行って参りました。
江戸まさり、佐原!小江戸、佐原!文化と交流の佐原!
(“文化と交流”って何を云ってるんだか分からない“定型句”ですね)
しかも元日に。
正月だから何処も空いていないかと思いきや、団体バスツアーまでいる始末。
きっと、銚子当たりの初日の出ツアー帰りの人たち。まばらに散策する人もいて、
佐原の観光地としてのポテンシャルを感じました。
なかなかに良かったです。
地図も持って行かなかったから、分かりやすいメインの通りしか歩かなかったんですが、
小野川っていう川沿いに有名どころ建築物が並び、伊能忠敬館もその通りにあり、
舗装は石畳で、雰囲気は抜群。
千よ福っていうレストランは雰囲気も良くて、
コーヒーだけ飲みたいっていうずうずうしい私たちにも優しく対応して頂いたし。
川に降りられる階段(ちゃんと正式名称があるはずですが…。)
で写真を撮ったり、佐原散策を満喫。


だけど、どうやったら、その良い雰囲気の界隈を拡大することが可能なのか。
石畳の舗装が続いてるのはせいぜい100mで散歩しても10分、15分。
歩き回って満喫するには少々短い。ヴォリュームが足りない。
解決策は分かり切ってて、小野川沿いに面して家を持つ人たちが話し合って、
舗装を伸ばそうっていう結論に達すればいい話なんだけどね。
そうすることで観光客がもっと来るとかのメリットが増えれば、
賛成する地主さんが増えてやることになる話。話は簡単だけど、
可能になるのはまあ難しそうです…。
だからここでその話をしてもやぶさかではないので、
ここでは、私の体験したことのある
雰囲気に浸れる位のヴォリュームのある
伝統的建築群散策のベストスポットの紹介をしたいと思います。


それは、中国蘇州。その中の一街区。
蘇州は水の都で、街中を川が流れています。
もうほとんどの場所は開発されて、街中を歩いていても
特別素晴らしい風景が広がっている訳じゃなくて、
むしろメインストリートは、マックと、ケンタッキーと、
スーパーと、っていうグローバリゼーション企業ばかりで
落胆することこの上ないんですが、その街区には、
伝統的蘇州的風景が残っているんです。


蘇州的風景を求めて蘇州にやってきた私たち夫婦は
たまたま「地球の歩き方」の蘇州の表紙ページに使われていたその街区の写真を、
泊まっていたホテルのフロントで「これはどこですか?」と聞いたら、
「ああ、○○だよ」と教えてもらって、その場所にたどり着けたというわけ。
不思議なことに、「地球の歩き方」そんなにばばん、と写真を使ってるくせに、
その街区を観光スポットとして紹介してなかったんです。不思議。


とにかく、その地区の名前をもう失念していますが、
そこは川を真ん中に蘇州の伝統的な建築物が残っていて、
それを伝統工芸の展示館にすると共に、
観光客向けに飲食店を入れたり、土産物屋を入れたり、
船に乗れたりと、歩き回って楽しい街でした。
その街区すべてが伝統的な建物を維持してあって、
観光客向けにかなり手を入れていることは確かなので、
地元の人が住んでいる現実の街並みとは違うことは確かなんですが、
でも、楽しい。


中国にもそうそう素敵な撮影スポットは無いのか、
私たちが食事をしていたら、川にかかる橋の上で
ドラマかなんかの撮影をしていてました。
とにかくそこは、半日歩き回っても終わらないくらいのヴォリュームがあって、
蘇州の伝統的風景を求めて蘇州に行った私には最高の場所になりました。
中国のベネチアっていう名前が蘇州に付いていたかどうかは
定かじゃないですが、ベネチアっていうのは無理があるにしても
少なくとも、こういう風景が広がっていたんだろうなぁと想像するに
十分な広さがありました。


そう、佐原にもそれくらい欲しい。
雰囲気に浸れるくらいのヴォリュームは欲しい。
(ディズニーランドがあんなに成功してる理由は、
「雰囲気に浸れる」っていうのが大きいと思いますよ。私。)


こと土地にかかわることだと一筋縄にいく話じゃないけど、
佐原の観光協会の皆様には、
でっかい夢を持って頂いて、ベネチアは無理だとしても、
蘇州のその街くらいは目指して欲しい。
勝手に期待を抱きつつ、就寝…。