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広場について綴るブログです。

プラダの裏にご用心

先日、外苑前・青山・表参道・神宮前周辺に行く用事がありました。
久々のこの界隈。街並みもだいぶ変わっていて、
スパイラルの前に紀伊国屋のでっかいビルが建ってたり
(仮囲いされてるところまでしか記憶がない…)
明治神宮前駅の地上の入り口が明治通り沿いにできていたり、
同じく明治通り沿いにb6っていう商業施設ビルが建ってたり、
渋谷区の新陳代謝は早い。さすがheart of tokyo.



印象的だったのが、ヘルツォーク&ド・ムーロンプラダの裏。
一本裏の通りのプラダと背中合わせの敷地には5年くらい前にすでに
商業ビルが建っていて、今回見たら、ちょうどその真向かいに
同じような仕様の商業ビルが建っていたこと。
5年前から建つ商業ビルは、ガラスが全面にばーんとはめ込まれてる建物で、
コンクリ打ち放しのベーシックな四角。今回たっていたビルも全面ガラスの四角い形。


この全く違う時期に立てられた(多分)異なる施工主の建物が、
ほぼ同じような室礼で建っていることに、ひとつ感動を得たのです。私。
時間を経ても、施主が違っても同じ仕様を用いているってことは、
この仕様はひとつのスタンダードになっていくのかな、と。
こういう街並みが続くのが日本の表参道・青山当たりの姿になるのかな、と。
そしてそれは結構悪くないんじゃないのかしら、と思ったわけです。


横目でチラっと見ただけだからどれほどのものかはっきり分からないにせよ、
この四角い建物が連なった雰囲気は悪くない。
アムステルダムの中央駅からそう遠くない人工島のKNSM島の雰囲気とも似通ってる。
今まで都心で行われてた再開発は六本木にしろ、秋葉にしろ、丸の内にしろ、
どこか大きなディべロッパーが敷地全体のオーバービューを見て、
開発を先導していったけど、そのやり方だと、敷地に隣接する新しいビルでは
特別その先行する地区に仕様を合わせようっていう形にはならない。
現に(少し距離があるけど)六本木ヒルズと、ミッドタウンじゃ、仕様違いまくり。
もちろん、お互いライバル意識を燃やすから、
相手の仕様に合わせよう何て事にはならないのもあるしね。
それに較べ、そのプラダ裏の通りは、緩やかな統一がとれてる。
それって、未来の街並みに、少し希望が持てる事実だったのです。
ふっふっふ。